内科/発熱について

発熱について

 発熱は皆さんが風邪を引いた時、よく経験する症状ですが、これは体を守るための反応と考えられます。ウイルスや細菌との戦いが始まると、活性化した免疫細胞からサイトカインという物質が出されます。この物質は脳の入り口でプロスタグランディンE2という物質を作り、これが脳の体温中枢である視床下部に働きかけて体のあちこちに体温を上げるように指令を出します。体温の上昇によってウイルスや細菌の増殖は抑えられ、体の免疫機能を高めると考えられています。

このように発熱そのものは体の害になるものではありませんから解熱剤で無理に熱を下げる必要はありません。

ところで、発熱の原因には風邪などの感染症によるもののほかに、悪性腫瘍、膠原病、薬剤の副作用によるもの、さらに原因の分かりにくい発熱もあります。また、それぞれの原因で特徴的な発熱のパターンを示すものがあり診断の参考になります。

例えば、1日の体温差が1℃以上の変化をとり、37℃以下にまでは下がらないものを弛張熱といいますが、多くの感染症、悪性腫瘍、膠原病などの際にみられます。

発熱の原因は色々ありますから、発熱とともに体の具合の悪い時や、原因不明の発熱が1週間以上続く時は医師に相談してください。(2014年放送)