意外に気付かないイボ
皮膚からでっぱったできものを一般にイボといいますがその中でもウイルスによって起こるものをウイルス性イボといいます。ウイルス性のイボは全身どこにでも起こります。場所によってはイボだと気付かないものがあります。
1つ目は手の爪の周りです。爪の周りが固くなった、ざらざらしてきた、爪が変形したという時はイボを疑います。爪の下にイボが広がると爪が変形します。2つ目は足の裏や足のゆびです。足の裏にイボができると歩くと痛いのでうおのめと間違われますが小学生以下でうおのめに似た固いできものを見たらまずイボです。固いところをよく見て黒い点々を見たらまず間違いないでしょう。3つめは陰部や肛門の周りです。このあたりに何かでこぼこができたら自分で見ることは難しいので婦人科や皮膚科の専門医を受診してください。4つ目は顔です。皮膚と同じ色の米粒ぐらいの平べったい盛り上がりが顔に多数できている時は青年性扁平疣贅というイボの1種です。ウイルス性のイボは自分自身にも他人にもうつります。増殖するとどんどん大きくなります。爪が変形したり痛くなったり見かけが悪くなったりしますので見つけたら早めの治療をおすすめします。
この他にミズイボウイルスによって起こるミズイボという病気があります。子どもに多く肘の内側、膝の裏、わきなどに1mmぐらいの皮膚と同じ色の小さなぶつぶつができます。ぶつぶつが小さいと湿疹のように見えるので要注意です。アトピー性皮膚炎の子どもに多いので気を付けて観察してください。(2013年放送)