ED(勃起不全)薬の特徴
ED(勃起不全)に対する治療薬としては、現在ではバイアグラ、レビトラ、シアリスの3種類の薬剤のいずれかをまず投与することとされています。これらの薬剤はEDの原因とされる精神的因子、肉体的因子のいずれの因子によるEDにも効果が見られ、その有効率は70~80%であり、副作用も少なくて安全性も高いものです。しかしこれらの薬剤が無効であれば重症と考えられ、血管を拡張させる薬を陰茎局所に注射したり、それがダメなら手術が必要となってきます。
これらの薬剤の特徴としてはバイアグラ、レビトラの効果は服用後4時間ですが、シアリスは36時間効果が認められ、このためにウィークエンドバイアグラとも呼ばれています。
通常はバイアグラ50㎎、レビトラ10㎎、シアリス10㎎が投与されていますが、その効果の程度はほぼ同程度です。これらの用量で効果が不充分ですと増量されることになりますが、日本ではバイアグラ100㎎の投与はその安全性が確かめられていないので、禁止されていて、レビトラ20㎎、シアリス20㎎の投与は可能であり増量の際にはレビトラ、シアリスが用いられます。バイアグラは性行為の約1時間前に服用するのがいいでしょう。また食事のあとに飲むと効果発現までに時間がかかるとされています。一方レビトラは約30分で効果が発現し食事の影響も見られないとされています。
なおこれらの薬剤は狭心症の方には投与してはいけないとされていますので御注意ください。(2013年放送)