耳鼻咽喉科/親が気付かない子どもの鼻の病気

親が気付かない子どもの鼻の病気

 お父さん、お母さん、自分の子どもさんが夜どういう呼吸をしているか観察したことがありますか。普段はすやすや眠っている子どもが、口で呼吸したり、いびきをかいたり、鼻の奥で何かゴロゴロ音がしているのに気が付いたことはありませんか。

乳児や幼児は苦しくても何も訴えないのが特徴です。風邪を引いて鼻水が出てくる時は、どなたでも気付かれますが、やがて鼻水が出なくなった場合に風邪が治ったと判断してしまう親がたくさんいます。実はまだ風邪は治っていないのです。この時期にはまだ鼻の後ろに鼻水が溜まっていることが多いのです。夜になると水が溜まったような異常音が聞こえます。子どもはまだ身体が成長していません。肺を広げたり縮めたりするお腹の横隔膜という筋肉が弱いので、鼻の奥に溜まった鼻水を一気に吹き出すことはできないのです。

また子ども時代は免疫を獲得するためにアデノイドと扁桃腺が肥大して大きいのも特徴です。このために肺までの通路である気道が狭くなっているので肺に行く空気の通りが悪くなってしまいます。気道が狭いために夜に異常音が出てくるのです。鼻水が鼻の後ろに溜まると、さらに気道は狭くなりばい菌もつきやすくなります。ひどい時は口で呼吸してしまいます。これでは中耳炎になりやすく、熟睡できなくなり、子どもの心身の成長にも多大な影響を与えます。夜、子どもの傍で耳をそばだててください。異常な音を感じたら、ぜひ、お近くの耳鼻科専門医師にご相談ください。(2013年放送)