婦人科/アフターピル

アフターピル

もし避妊に失敗したらどうしますか。望まない妊娠を避ける避妊の最終手段がアフターピル、いわゆる緊急避妊ピルです。経口避妊ピルのように毎日服用し、計画的に妊娠を回避するものではありません。

計画的避妊目的として経口避妊ピルがあります。約12年前までは卵胞ホルモン量50μg(マイクログラム)の中用量ピルが一般的でした。その後卵胞ホルモン量を少なくした低用量ピルが販売され、現在頻用されています。これまで公に認められた緊急避妊ピルはありませんでした。医師の判断と責任のもと、中用量ピルを緊急避妊ピルとして服用するヤッペ法が広く世界的に推奨されていました。これは無防備なセックスの後、72時間以内に早めに中用量ピル2錠、その後12時間後に2錠服用します。その結果排卵を抑え、受精や子宮への着床を防止することにより避妊効果を期待していました。しかし、吐き気・嘔吐など副作用が問題となっていました。2011年5月ノルレボ錠が緊急避妊薬として厚労省から認可されました。これは72時間以内に2錠1回(2020年現在は1錠1回)のみの服用です。ヤッペ法と比較し副作用が少なく避妊効果もより期待できます。しかし、保険適用はなく、高いのが難点です。

望まない妊娠を避けるために避妊は大切です。詳しくは産婦人科を受診されご相談ください。(2013年放送)