整形外科/足首のねんざ

足首のねんざ

 皆さんは今までに足首をねんざしたことはありますか?関節に力が加わって起こるけがのうち、骨折や脱臼を除いた関節のけがで、レントゲンで異常がないものをねんざといいます。多くの方はスポーツなどで一度は足首をねんざしたことがあるのではないでしょうか。

一般的なねんざの対処法としてRICE(ライス)処置と呼ばれる方法があります。具体的には安静、アイシング、圧迫、拳上です。

足首をねんざした時、痛みや腫れが軽い場合はなるべく安静にし、氷水で患部をよく冷やし、患部に包帯を巻くなどして軽く圧迫、座ったり寝転んだりする場合は足の下に枕を入れるなどして足首の位置をなるべく高く保つようにしましょう。

軽いねんざであればこのRICE処置により数日のうちに症状が緩和されます。ねんざの程度が重い場合、骨折や靭帯損傷を伴っている場合があります。

ねんざの程度を判定する目安としては、痛みや腫れの程度、内出血の有無が挙げられます。例えば、足を地面に着けないほどの強い痛みがある場合、腫れが強く指で押すと押した部分の皮膚が凹んで跡がしばらく残るような場合、皮膚の色が青紫色に変色している場合などは骨折や靭帯損傷を疑ったほうがよいでしょう。

骨折や靭帯損傷を伴っている場合、治療が遅れると痛みが長期間残ったり、軽い運動でもねんざをしやすくなったりするなど、後遺症の原因になります。

ねんざの程度が重いと感じたら、早めにお近くの整形外科を受診されることをおすすめします。(2013年放送)