精神科/うつ病の社会復帰について

うつ病の社会復帰について

 うつ病にかかって休職や退職または休学や退学を余儀なくされた方や、入院療養された方々の社会復帰に関するお話しをします。

退職や退学されて、別な職業や学校を探されている方には、決して平坦な道でないかもしれません。しかし近年、例えば障害者職業センターでの相談やハローワークでの職業カウンセリングや求職者に対する支援、あるいはNPO法人による支援が整いつつあります。休職中や休学中の方は、いずれ職場や学校に復帰されるでしょうし、入院された方は、家庭に戻って役割を果たすことも社会復帰の1つですし、引きこもった生活を続けておられる方には、コンビニに出かけたり、選挙の投票に行くなどが社会復帰のきっかけになるかもしれません。

最近では、薬の副作用が少なくなり、リハビリの方法が洗練され、昔のように病気が治ってから復帰するのではなく、治療も試験的に就労したり、試験的に通学したりして行います。これらはすべてリハビリの一環と位置づけて、治療と社会復帰を同時に並行する考え方が主流です。つまりうつ病の社会復帰は「ながら族」で行われるのですが、まだ世の中には治療と社会復帰を同時に並行する考えが充分に浸透していないようです。

インターネットや書物からの偏った情報に流されず、かかりつけ医に相談しながら、必要十分な薬を使いながら、認知行動療法などの新しい治療法を受けながら行います。さらに公的機関・専門医療機関・NPOなどの提供するプログラムなどを利用して、うつ病の社会復帰は「ながら族」がいいと覚えておいてください。(2013年放送)