小児科/熱中症

熱中症

  蒸し暑い夏は熱中症の季節でもあります。

熱中症は、異常な体温上昇により、体を構成するタンパク質が変化するもので、重要な臓器、特に脳に異常を来たしてしまうと、助かりません。例えれば「茹で卵は生卵に戻せない」のと同じです。

さて、「子どもは汗っかき」といいますが、体格が小さく温まりやすいので、その分汗をかいて熱を放出しているのです。しかし調節できる範囲以上に体温上昇が続くと、意識がなくなったり、血圧が低下したり、他の臓器も障害を受け、最後は多臓器不全という状態となり死亡します。

大切なことは、予防です。つまり、蒸し暑いのは危険であると考え、水分と塩分の補給を十分に行うことです。もし手足が痙攣したり、吐き気や頭痛があったり、意識蒙朧となったりするような場合は、すぐに風通しのよい日陰に移動し、医療機関を受診してください。

また、熱中症の発症には気温だけでなく湿度も重要です。ニュースなどで「熱中症指数」や「高温注意報」という言葉を見ることも多くなりましたので注意を向けてみてください。

また、子どもさんの車内放置のニュースも時々報道されます。クーラーをかけていたから、少しの時間だから・・・という言い訳は、不幸な結果となってからは通用しません。欧米では、子どもの車内放置は立派な児童虐待、つまり犯罪として認識されている、ということを最後に付け加えておきたいと思います。

子どもさんも含め楽しい夏休みにしたいものです。(2013年放送)