内科/夏ばて

夏ばて

「夏ばて」とは、夏の暑さが原因となって自律神経が乱れることによって起きる様々な症状です。人間は高温・多湿な環境でも体温を一定に保とうして、汗をかいたり血管を広げたりします。これらは自律神経の働きに因りますが、暑さが強かったり長引いたりすると、この神経が十分に働けなくなり、体の疲れや食欲の低下、頭痛や吐き気などといった様々な症状が現れます。これにより食事や水分を十分摂取できなくなるとさらに体力が低下し、症状が悪化するという悪循環を繰り返します。

また、暑い環境の中で体が適応できなくなり、色々な症状が出る状態のことを「熱中症」と呼びます。以前は「日射病」といわれていましたが、最近は締め切った室内など、日光を浴びない環境でも大量に汗をかいた時に起きることが知られています。こちらもめまい・吐き気・頭痛・足が吊るなどの症状を伴い、ひどい場合には意識障害や生命に関わる危険な状態になることもあります。暑さがそれほどでなくても湿度が高い日には熱を体の外に逃がすことができません。また、前日より急に気温が上がった日も注意が必要です。

予防法としては炎天下での作業を避けること、こまめに休憩を取ること、スポーツドリンクなどで水分を十分に補給すること、などがあります。屋内での作業でも熱がこもってしまうことがあるので、空気の入れ換えも必要です。

それでも回復しない時は早めにかかりつけ医などを受診するようにしてください。(2013年放送)