内科/間質性肺炎

間質性肺炎

 肺炎とは呼ばれるものの、細菌による肺炎などとは症状や治療法が違う、間質性肺炎があります。典型的な症状は痰を伴わない空咳が続き、息苦しさや、時に発熱を伴うこともあります。聴診器で肺の呼吸音を聞くと、バリバリという、マジックテープをはがすような音がします。またX線写真を撮ると肺の下の方を中心にすりガラスのような影が見られるのが特徴的で、細菌による肺炎の影とは少し違います。

さて、原因は何でしょうか。原因がどうしても分からないものから、ウイルス性、リウマチなどの膠原病に伴うもの、アレルギー、薬の副作用、がんの放射線治療で起こるものなど様々です。治療法はそれぞれですが、ステロイドが非常に効果的な場合があります。また間質性肺炎の中でも急速に症状が進行し、呼吸困難が極めてひどくなり、肺の構造が変化して肺線維症になってしまうものがあります。この様な時はステロイドが効かないことが多く、治療が困難です。最近ピレスパ錠という、肺線維症に唯一用いられる薬が数年前に発売されました。このように間質性肺炎は軽症から重症なものまで色々な形態をとりますので、原因、病状に応じて、診断、治療にも細心の配慮が必要です。この病気を疑う時は、ためらわず、専門の呼吸器内科の診察を受けることをおすすめします。(2013年放送)