内科/脳卒中の予防―寝たきりにならないために

脳卒中の予防―寝たきりにならないために

 わが国では、脳卒中が、寝たきりになる原因の3割から4割を占めています。脳卒中は、脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血に分けられます。脳の中の血管がつまるのが脳梗塞、脳の中の血管が破れるのが脳内出血、脳の表面にある血管が破れるのがくも膜下出血です。いずれも脳に大きな障害を与え、半身不随になったり、言葉が話せなくなったり、認知症になったり、場合によっては命を落とすこともあります。皆さんの周りにも、残念ながら脳卒中から寝たきりになった方がおられると思います。

ではどうすれば脳卒中を予防できるのでしょうか。脳卒中の最大の原因は、今も昔も高血圧です。実際、高血圧の治療の進歩によって、わが国の脳卒中は、この40年で大きく減っています。ですから高血圧の早めの診断が大切ですが、多くの場合高血圧は無症状ですので、脳卒中を発症するまで気付かれないこともあります。今は家庭血圧計が普及し、自宅で手軽に血圧が測れますので、まずはご自分で測ってみてください。特に朝起きてから1時間以内の早朝血圧が上が135、下が85以上であれば、脳卒中の危険が高まりますので、医師にご相談ください。

日常生活で大切なことは、塩分を減らすこと、タバコを止めること、お酒をほどほどにすること、急激な温度変化を避けること、ストレスをためず、過労・睡眠不足にならないことです。寒い冬の朝の運動は控えて、血圧がコントロールできた状態で行ってください。(2013年放送)