歯科/顎関節症

顎関節症

 顎が痛くて噛めない、口を大きく開けにくい、顎を動かした時に音がするなどの症状がみられたら、顎関節症の疑いがあります。顎関節症とは、顎関節または顎を動かす筋肉の疼痛、関節の雑音、顎の運動異常のいずれかがみられる場合をひっくるめた病名ですが、治療に際しては、症状が本当に顎関節症によるものなのかどうかの診断を行う必要があります。顎関節は、耳の穴のすぐ前に位置しており、顎関節の上下の骨の骨との間には関節円板と呼ばれる線維組織が挟み込まれていて、下顎の動きに合わせて一緒に動くことで顎関節部の骨を守っています。

痛みの症状が顎を動かす筋肉あるいは靱帯の外傷により起こっている場合は、消炎鎮痛剤の服用で治まることもあり、また口を大きく開ける訓練やマウスピースなどを使用するとより効果があります。痛みを気にするあまり口を大きく開けないでいると筋肉が硬くなり本当に口が開かなくなることがあるので注意が必要です。

顎を動かした時に音がするのは、関節円板の位置が前方にずれてしまっているためにおこります。初期の段階では関節円板の位置を元に戻すことは可能ですが、時間の経過とともに難しくなり、口が開けにくくなったり顎関節の骨の変形などが起こり、大学病院などでの専門的な治療が必要となることもあります。顎の異常を感じたら、早めにかかりつけの歯医者さんで診てもらうことをおすすめします。(2012年放送)