歯科/歯科の訪問診療―なぜ入れ歯を入れるの?

歯科の訪問診療―なぜ入れ歯を入れるの?

 歯科では訪問診療で、寝たきりなどの方の歯科診療を行っていますが、なぜでしょう?まず、痛みをとることは重要です。でも、それだけで十分でしょうか?歯がない方も多いので入れ歯を作ることも多いのですが、なぜ、入れ歯が必要なのでしょう?

私達が入れ歯をいれる理由は身体機能を維持・向上するためです。訪問診療の対象となる方は、身体能力が低下しています。もちろん、口腔の機能も低下しているわけです。食事の時にむせる方、口が開いたままになっている方、言葉のはっきりしない方。これらは口腔機能が低下しているから起こるのです。入れ歯をいれるということは奥歯でかませるということです。これにより歩くときにバランスが保たれ、転倒による骨折を予防することができます。また、奥歯で噛める状態は飲み込みを助けます。つまり肺炎の予防にもつながります。噛み砕くことは脳血流を改善し、胃腸の消化も助けます。この様な理由で入れ歯を作るのですが、すでに口腔機能が低下している方が多いわけですから、事前に入れ歯を使えるような環境作りも必要となることが多いのです。

手足のリハビリはされることが多いですが、お口の回りのリハビリも重要です。80歳で20本自分の歯を残そうという8020運動がありますが、歯を失ってからでも遅くありません。入れ歯を使える環境を整え、入れ歯を使うことによって、まだ、健康でいることができます。是非、かかりつけの歯科にご相談ください。(2012年放送)