皮膚科/顔のできもの―イボか皮膚ガンか

顔のできもの―イボか皮膚ガンか

 顔にできる〝できもの〟を私達は普段よく〝イボ〟と言っています。ところが、その中には良性のものから、少しだけ悪性、さらに極めて悪性のものまでいろいろあります。それではどのようにして見分ければよいかについてご説明いたします。

できものが以前からあったもので、色、形、大きさの変化がなければ、まず良性と考えていいでしょう。ただ問題なのは40歳以降に出現した黒くて硬い腫瘍です。主なものに良性の脂漏性角化症、そして悪性の基底細胞がんと悪性黒色腫があり、それぞれに悪性度が異なります。皮膚科医はまず目で色、形、大きさ、そして出血やただれはないか、腫瘍の周囲に墨がにじみ出ているようなしみ出し現象はどうか、などの症状を見て判断をします。さらに最近ではダーモスコープという拡大鏡で腫瘍を拡大して、もう少し詳しくみることも行っています。それでも判断に困る時には、局所麻酔をして腫瘍の一部を少し切り取って、詳しく検査して診断を確定します。がんの種類に関係なく、早期発見、早期治療が完全治癒する条件です。自己判断は命取りにもなりかねません。おかしいと思ったら専門医を受診してください。

最近、紫外線を浴びることによりDNAが傷つきそれを修復できない時、がんになるといわれています。これから紫外線が気になる季節となりますが、日焼け対策として日焼け止めクリームを塗る、帽子をかぶる、日傘を使用するなど行ってください。(2012年放送)