眼がかすむ
眼がかすむことは様々な病気で起こります。
頻度が高く、よく知られているものでは、白内障や老眼があります。白内障は、眼の中のレンズが濁っていく病気です。原因は年齢によるものが最も多いと言われています。普通は何年もかかってゆっくり進行するため、白内障がある程度まで進まないと、かすみとして自覚されないことが多いです。白内障を治すには、薬による治療と手術があります。薬による治療には限界があり、治す事は不可能で、白内障が進むスピードを少しゆっくりにするのが精一杯です。このため通常は、白内障がある程度進んでご本人の見え方が不自由になったら、希望される方には手術をすることになります。手術をするか否かは、多くの場合はご本人の希望に合わせることが出来ますが、時に緑内障をおこしやすい場合やレンズの濁りの塊が固くなる場合には早期の手術をおすすめすることもあります。白内障手術は、ほとんどの方には痛くなく、外来手術で十分可能な程度です。稀に例外もありますので、全身的な状態も含め担当の医師と良く話し合った上で、方針を決められることをおすすめします。
眼がかすむ病気は、他にも多くの種類があり、その中には緊急に治療をした方が良いものも幾つかありますので、眼がかすむ症状を感じた場合には、すみやかに眼科を受診されることをおすすめします。(2012年放送)