補聴器について
補聴器の最近の進歩は素晴らしいものがあります。2006年には騒音を抑えるのと同時に音声情報を浮き上がらせる機能が開発され、この方式は様々な形で世界中に広がってきています。さらに騒がしい場所でも言葉がはっきり聞こえるような補聴器の価格が徐々に安くなってきました。
現在では数社の補聴器メーカーの身体障害者手帳の自立支援法対応の補聴器がこのタイプになってきて安くなっています。身体障害者手帳の6級対応の高度難聴用補聴器が4万3,900円、イヤーモールドが9,000円で、患者さんは1割負担ですので、約5,000円でこのような最新のデジタル補聴器が装用でき、うるさくなく、言葉もはっきりするようになります。最新のものはまだ1年も経っていませんので、耳鼻咽喉科専門医や学会が指定する補聴器相談医の先生にご相談されるとよいかと思われます。なお、収入や納税額により身体障がい者の支払う額は変動します。
さらに、FM補聴器でワイヤレスで授業や会議で離れた音声を拾ったり、テレビをはっきり聞こえるようにしたり、携帯電話を両耳で受話器を当てないで聞いたりする機能も最近出てきました。外から全く見えない補聴器も出てきています。(2012年放送)