整形外科/膝のねんざ

膝のねんざ

 ねんざとは関節をひねった時に起こるケガのことです。スポーツなどで膝に強い力が加わった時やころんだときなどに起こります。症状としては膝を動かすと痛い、あるいは痛くて動かせない、痛くて歩けない、膝が腫れているなどさまざまです。痛みも軽く、膝の動きも良くて歩くのにも支障がない場合は様子を見ていて良いのですが、痛みが強く歩きにくい、あるいは膝の曲げ伸ばしがしにくいような場合はなるべく早く整形外科の診察を受けましょう。

ねんざをしたらまず第1に膝の安静です。いつも運動をしているのならすぐに止めましょう。膝を冷やす、包帯などで軽く圧迫する、足を少し上に上げておくことも効果があります。骨折がなくても軟骨の障害や膝関節を支える靭帯というスジや半月板を痛めている場合や関節に血液がたまっていることもあり、なるべく早い時期に治療を始めた方が良い結果が得られることがあります。診察の結果次第では、杖が必要になったり、ギプスを巻いたり、固定する装具が必要になったり、場合によってはさらに詳しい検査が必要になることもあります。また症状があまり強くないと思っても膝の違和感がいつまでも続くような場合には、放置しないで早めに一度整形外科の診察を受けることをおすすめします。(2012年放送)