外傷の最近の手当
「けが」で最も多いのは手足の小さな切り傷や擦り傷です。
傷の手当は従来は消毒薬で消毒していました。しかし、最近は消毒薬を使わず傷口を水道水で洗い、清潔な布などで覆うことおすすめています。
傷は大きくないが深くて多量の出血があるときは傷口を洗い直接圧迫して血を止めます。
大きな傷を負って出血している時は先ず血を止めることが大切です。血を止める方法は傷口に清潔なガーゼなどを当てて両手でしっかり圧迫します。圧迫の目安は5分から10分間です。
動脈からの出血は心臓の拍動に合わせてドクドクと大量に出血します。このときは救急車を呼び待つ間に、手で直接圧迫して血を止める必要があります。この時ポリ袋などを手にかぶせて血液に直接触れないようにすると良いでしょう。
火傷の場合はすぐに水道水で冷やします。赤くなるくらいで済めば家で氷水で冷やせばよいでしょう。水ぶくれができたり火傷の部分が黒くなったり白くなっている時は医療機関を受診して治療を受けてください。
いずれにしてもなるべく早く外科や形成外科などを受診されることをおすすめします。
医療機関ではただ傷を縫うのではなく傷の状態で専用のシートで覆ったりテープで傷を寄せたりホチキスで縫うこともあります。
傷が早く、きれいに治るように努力と工夫をしていますので医療機関で処置をするようにおすすめします。(2012年放送)