外科/もやもや病

もやもや病

 もやもや病とは脳の血管の病気で、正式には「ウィリス動脈輪閉塞症」と言います。脳に栄養を送る太い動脈がつまり、不足した血液を補うように周りから細い血管ができてくる病気です。この周りにできた異常な血管が脳血管撮影の画像ではタバコの煙の「もやもや」した様子に似ているため「もやもや病」と呼ばれます。

症状は大きくわけて2つあります。1つは主として小児期のもやもや病の患者さんに多く見られる脳の血液が足りないために起こる症状です。これを脳虚血症状と言います。もやもや病の患者さんの脳虚血症状は、大きな息を短い時間に繰り返すことをきっかけにおこります。つまり熱い麺類を“ふーふー”しながら食べたり、息を吹きかけたり、笛・ハーモニカを吹いたり、大声で歌ったり、泣いたり、全力でかけっこをした時などに頭痛、失神発作、脱力発作、けいれん発作などの症状が一時的に認められます。もう1つの症状は成人のもやもや病の方に多く見られ、異常な血管からの出血による症状です。この脳出血の症状は突然おこる頭痛、意識障害、麻痺などで、緊急の対応が必要です。

もやもや病は原因不明の病気のため根本的な治療法は確立されていませんが、脳虚血については脳の表面の血管に対するバイパス手術が有効です。

いずれにしても、もやもや病が疑われた場合は、脳神経外科、神経内科、小児神経科などの専門医に診てもらうことが必要です。速やかに病院を受診してください。(2012年放送)