小児科/子どもの喘息

子どもの喘息

近年、子どもの喘息は増加していると言われています。喘息発作の原因となる物質は人によって違いますが、喘息ではない人にとってはただの吸い込んだゴミでも、喘息の人の体はそれを体の敵と見なすのです。喘息の人がその物質を吸い込むと、慢性の炎症によって敏感になっている気管支の平滑筋という筋肉がけいれんを起こします。そのため狭くなって息が吐きにくくなります。ちょうど、肺を風船に例えると、息をするためには、風船がスムーズに膨らんだり萎んだりできないといけませんが、風船の口を指でつまんで萎みにくくしたようなものです。膨らんだままでは次の息が吸えませんから、人の体は自然に反応し、肺を萎ませるために、肺とお腹の間にある横隔膜などが働き、咳をします。咳をすることで肺を萎ませるというわけです。その喘息発作は寝ている時に起こりやすい傾向があります。なぜなら、布団や毛布の埃に喘息発作の原因となるヤケヒョウヒダニ、コナヒョウヒダニ、ハウスダストなどがたくさん含まれているからです。寝返りをするたびに、埃が舞い、それを吸い込むのです。息をするたびにゼイゼイしている場合はほとんどの人が喘息の発作だとわかりますが、昼間はあまり咳をしないのに、夜寝ている時や朝起きがけに咳が目立つのは、もしかしたら軽度の喘息発作があるのかもしれません。お子さんがそんな症状を持っていると思われたら、一度かかりつけの医師に相談してみてください。(2012年放送)