内科/飲酒と肝機能障害

飲酒と肝機能障害

 肝臓はヒトのからだを維持するため、さまざまな役割を担っています。そのなかのひとつに、飲酒により体内に吸収されたアルコールを分解する働きがあります。しかし、アルコールを多量に摂取していると、肝臓に余分な負担をかけて、さまざまな障害がでてきます。

まず、アルコールの摂取量が多くなると肝臓内に脂肪がたまります。特に自覚症状はありませんが、アルコール性脂肪肝といいます。さらに飲酒を続けているとだんだん肝臓が硬くなり、アルコール性肝硬変になります。こうなると肝臓が担っているからだを維持する仕事ができなくなり、黄疸や腹水などいろんな症状がでてきます。

肝臓の状態を調べるためには、血液検査でチェックすることができます。γ-GTPという検査がアルコール性肝障害の程度をよくあらわし、この数値が高い方は注意が必要です。さらに腹部超音波、腹部CTなどを行うこともあります。

アルコールによる肝機能障害を指摘された場合、その治療にはアルコールをやめることが絶対に必要です。お薬を飲んで治すのではありません。禁酒をすると程度の差はありますが、肝機能異常が軽減されます。

またこのような肝機能障害を起こさないためには、適度な量の飲酒、例えば1日の飲酒量としては、缶ビール1本、日本酒・焼酎なら1合までが目安となります。また、週2日程度、飲酒をしない日を作るとよいでしょう。「酒は百薬の長」ともいいます。肝臓をいたわりながら上手にお酒を楽しみましょう。(2012年放送)