内科/長引く咳

長引く咳

 咳は医療機関を受診する患者さんの症状として最も一般的なものの1つです。症状は軽いものから睡眠が妨げられるような場合まで様々ですが、普通、数日から、長くても3週間程度で改善します。しかし時には咳が長引き、なかなか治らないこともあります。咳が長く続くと、嘔吐や肋骨骨折、尿失禁、筋肉痛、疲労、気分が落ち込むなどの困った症状をもたらすことがあります。また、何か悪い病気になったのではないかと日々不安になるものです。長引く咳の原因としてはウイルスの感染によって起こる場合が一般的ですが、中には結核菌、百日咳菌、マイコプラズマなどの病原体の感染による場合もあります。感染症以外で咳の原因となる病気としては、白血球の1種である好酸球が関連した病気があります。その中には気管支喘息、好酸球性気管支炎、アトピー咳嗽などの病気があります。また、胃液が食道に逆流して起こす食道炎、鼻汁が喉に流れることによる後鼻漏などがあります。さらには肺がん、気管支がんなどの悪性腫瘍が原因である場合もあります。その他、気管支が瘤のように膨れて痰が溜まる、気管支拡張症や肺が硬く小さくなって息切れが起こる間質性肺炎という特殊な肺炎もあります。肺の病気以外でも高血圧の治療薬の一部には咳をもたらす副作用を持つものがありますし、心臓が悪いために咳が続くこともあります。咳が出始めて3週間を1つの目安にしていただき、それ以上咳が続く場合にはお近くの医療機関でご相談ください。(2012年放送)