内科/不整脈の治療(アブレーション)

不整脈の治療(アブレーション)

 不整脈は正常の心拍が乱れることをいいます。その中でも心拍数が1分間に百回を超える脈の多い不整脈は、動悸や息切れといった自覚を伴うことが多い不整脈です。この不整脈の治療にはお薬とお薬以外の治療がありますが、お薬以外の治療のひとつにカテーテルアブレーション、つまり心臓の筋肉を一部焼く心筋焼灼術というものがあります。これは、カテーテルと呼ばれる細い管を心筋の目的の場所に持ってゆき、高周波を流し、先端が接している心筋の組織の温度を60度程度に上昇させ、不整脈の回路を切断するものです。カテーテルで1回に焼灼するのは非常に狭い範囲なので、病的な心筋だけに選択的にダメージを与えることができます。

カテーテルアブレーションで治せる不整脈は、WPW症候群、心室性期外収縮、心房細動といった不整脈です。具体的な手順ですが、電極カテーテルと呼ばれる細い管を太ももや肩の下または首から体内に挿入し、人工的に電気刺激をし、不整脈を誘発します。これにより不整脈の回路を探し決めて、目的の場所へカテーテルを留置して焼灼を行います。成功率は70~95%前後です。不整脈の種類によって1回の手術で完全に治せる場合もあれば、複数回手術が必要となる場合があります。カテーテルアブレーションは、薬物療法に変わり、最近増えてきている治療法です。動悸、息切れなどの症状がある患者さんは、一度かかりつけ医と御相談ください。(2012年放送)