歯科/子どもの歯の形と数の異常―癒合歯と先天欠損―

子どもの歯の形と数の異常―癒合歯と先天欠損―

 癒合歯は、乳歯によく見られる形の異常で、隣り合う2本の歯が結合した歯のことです。正常な歯より大きく、結合した部分が溝のようになっています。
 形が正常とは違うという見た目の問題に加え、溝の部分が虫歯になりやすい、生え変わる永久歯の数が足りない、生え変わりの時に抜けにくいなどの問題が起こることがあります。永久歯が2本ともある場合には、逆に生える場所が足りない、という主に歯並びの問題に繋がります。溝の部分の虫歯予防は、1歳半頃から積極的に行ない、小学校入学頃には生え変わりのチェックを行なうことをお勧めします。永久歯の場合も、まずは溝部分の虫歯予防を早くから行い、形の異常はあごの発育や成長が止まった後に修正します。
 先天欠損は、1本または複数の歯が生まれつき無い状態のことで、乳歯では少なく500人に1人程度に見られます。ほとんどの場合、後から生えてくるはずの永久歯もありません。必要に応じて子ども用の義歯を使うことで、顎や歯並びの発達を助けることができますので、歯科医師にご相談ください。永久歯の先天欠損は10人に1人と多く見られますが、そのうちの半分は1本のみの欠損です。乳歯はあるのにその後の永久歯はないというケースが多く、この場合乳歯は通常より長く残ります。最終的に、歯が左右対称的に上下でバランスよく並び、噛み合う状態に持っていくことが重要で、成長発育期を通じて継続的に歯科での管理を受けることをお勧めします。

(2011年放送)