整形外科/圧迫骨折

圧迫骨折

 圧迫骨折とは、骨折の中で、スポンジのような構造をした海綿骨を中心に押しつぶされた状態を言います。よく見られるのは背骨の骨折です。圧迫骨折の原因には、骨の強さには問題がなく外から強い力が加わって起こる場合と、骨の強さが弱くなり外からの小さな力でも骨折が起こる場合とがあります。今回は、骨の強さが弱くなったために起こる骨折の中で代表的な骨粗鬆症による背骨の圧迫骨折についてお話します。
 骨粗鬆症は女性に多く見られ、年齢とともに頻度も増えていきます。圧迫骨折も高齢の女性によく見られ、ちょっと重いものを持った、あるいはちょっと転んだ、尻餅をついたというような外からの小さな力でも骨折が起こります。
 症状は背中や腰が痛くて体が動かせない、寝返りができない、横になったり起き上がるときに痛い、というように体勢を変える時の痛みが特徴です。
 治療はまず安静が一番です。痛み止めの薬も必要になります。体を動かすときの痛みが強いので、背骨の固定の目的でコルセットを着けます。痛みは日にちが経つにつれて、少しずつ軽くなってきます。だいたい1カ月くらいで強い痛みは取れてきますが、骨がしっかりなるまでには2カ月くらいかかります。
 圧迫骨折や、その後の変形を起こさないためにも骨粗鬆症の予防と治療が大切です。毎日の食事から十分にカルシウムを摂ることや、場合によっては薬による治療も必要です。骨粗鬆症診断のため、女性は50歳、男性は70歳を過ぎたら一度骨密度を測定されることをお勧めします。測定については、かかりつけの医師へ相談されることをお勧めします。

(2011年放送)