小児科/重症型インフルエンザ

重症型インフルエンザ

 インフルエンザは自然に治る病気です。しかし、後遺症が残ったり、亡くなることもあります。インフルエンザで重症になるのは肺炎と脳症になったときです。肺炎になるのは、高齢の方が多いのですが、新型インフルエンザの流行では、若い人が肺炎になりました。その中でも喘息の人が多く、熱が出てから1日~2日で肺炎になり入院しました。ふつうのインフルエンザでは細菌の2次的な感染で肺炎になります。インフルエンザで熱が続いて咳がひどいときは肺炎になっているかもしれません。肺炎になると呼吸が早くなり、息苦しくなります。ひどくなると顔色も悪くなってきます。
 原因になる細菌は肺炎球菌が多いのですが、肺炎球菌は予防接種である程度防ぐことができます。肺炎球菌の予防接種についてはかかりつけの医師にご相談ください。
 脳症になると脳が腫れて脳の働きが悪くなり、異常な行動をしたり、意味不明の言葉をいったりします。インフルエンザでは脳症とは別に熱のために異常な行動がみられます。これは専門的には熱譫妄(ねつせんもう)といわれますが、脳症の始まりと熱譫妄は区別できません。また、痙攣が20分以上続いたり、痙攣の後に意識がもどらないときも脳症の可能性があります。脳症が疑われるときは入院する必要がありますので、早目に医療機関を受診してください。
 重症にならないようにインフルエンザワクチンの予防接種をぜひ受けてください。

(2011年放送)