小児科/子どもの救急シリーズ①発熱

子どもの救急シリーズ①発熱

 発熱は子どもが医療機関を受診する訴えの中で最も多く、「熱が高い、熱が下がらない」というのは親御さんにとって一番心配な症状だと思います。「熱が高いと脳がやられる。熱が高いほど病気は重い。解熱剤が効かないと重症だ。」など間違った情報を耳にするとさらに不安になってしまいます。
 子どもの発熱の原因の多くはウイルスや細菌などの感染によるものですが、熱はウイルスや細菌が直接出すのではありません。体は脳の中の体温を調節するところに働く物質を作り出します。そしてその物質、いわゆるプロスタグランジンが体温を高く設定します。今では、発熱は体が感染から体を守るための働きのひとつとして理解されるようになってきました。
 子どもの発熱のほとんどはウイルス感染によるもので急を要するものではありませんが、注意をしなければならない発熱もあります。生後3カ月未満の発熱の場合。無表情で活気がない、1日中ウトウトしているなど全身状態が悪い場合。呼吸が苦しそう、水分が取れずおしっこが半日でていない、けいれんを起こしたなどの症状がある場合。このような発熱は、すぐにでも診察が必要ですので、夜間や休日の診療時間外でも医療機関を受診してください。

(2011年放送)