小児科/乳児の突然死

乳児の突然死

 それまで元気で、ミルクをよく飲み、すくすく育っていた赤ちゃんが、事故や窒息ではなく、ある日、眠っている間に突然死亡してしまう。これはSIDSと呼ばれる乳幼児突然死症候群という病気です。発症頻度は、2,000人に1人と推定され、生後2カ月から6カ月に多いといわれています。最近は減少傾向ですが、年間約150人ぐらいの赤ちゃんがSIDSで亡くなっており乳児の死亡原因の第2位です。はっきりとした原因はまだわかっていません。
 しかし調査研究により、うつ伏せ寝や保護者などの喫煙および人工栄養での育児などでは、SIDSの発症頻度が高いと言われています。このことより、赤ちゃんを寝かせるときは仰向けにしましょう。妊娠中のお母さんや赤ちゃんの周囲で、タバコは吸わないようにしましょう。また、母乳が出る場合には、出来るだけ母乳で育てるようにしましょう。このような育児環境を整えることで、発症を減少させることができると思われます。
 最後に、乳児の突然死の原因はSIDSだけではありません。赤ちゃんは、病状が急変しやすく経過が早い、すなわち直ぐに重症になりやすいという特徴があります。高熱のとき、顔色が良くないとき、ヒューヒューという音が強く息苦しそうなとき、母乳やミルクの飲み方が悪いとき、このような症状が出たときは速やかに、小児科を受診するようにしましょう。

(2011年放送)