内科/膵臓炎

膵臓炎

 お酒の飲み過ぎによる障害として肝臓が有名ですが、大脳・末梢神経・心臓・膵臓も障害を受けます。膵臓はインスリンやリパーゼ・アミラーゼを分泌し、糖や脂肪の分解を助けます。膵臓が分泌した酵素によって膵臓自身が消化された状態が膵臓炎です。急性膵炎は30~40歳台、慢性膵炎は50~60歳台と幅広い年代に見られる病気です。
 原因としては長年にわたるアルコールの過剰摂取が多く、はっきりした原因がなく発症する方もいます。男性に多く、喫煙との関連も指摘されています。
 症状としては鳩尾(みぞおち)から背中に放散する持続性の痛みや下痢・食欲低下です。重症例では亡くなる事もあります。膵臓炎はいったん発症すると完全治癒は難しく、慢性膵炎になると糖尿病や膵臓がんの合併が増えます。膵臓炎が疑われた時は血液検査・腹部エコー検査・CT検査等で診断を確定します。以前によく行われた内視鏡下膵管造影検査は膵炎を誘発する危険があるので近年ではあまり行われません。
 治療としては薬物療法・手術がありますが、完全治癒が困難な病気なので日頃の予防が重要になります。食事中の脂肪の摂取量を少なくし、適正体重を維持する。禁酒日を設け飲酒量を控える。禁煙をする。コーヒー・炭酸水などの嗜好品は1日1杯程度にしましょう。
 膵臓は肝臓の1/10程度の小さな臓器ですが、食物の消化や身体のバランスを保つ重要な臓器です。毎日お酒を飲む方は一度医療機関で検査を受けましょう。

(2011年放送)