内科/めまい

めまい

 「めまい」とは漠然とした用語であり、大まかに4つに分けて考えられます。
 まず第1に、「周囲、または自分自身がぐるぐる回る」という回転感を伴う場合、第2に風呂に入っていて急に立ち上がった時のように「目の前が暗くなる」という眼前暗黒感、第3に「よろける」、「フラフラする」という平衡障害、第4に「頭がボーッとしてはっきりしない」という漠然としたふらつき感などの場合です。
 このうち本来の「めまい」というものは、第1の回転性のめまいであり、悪心(おしん)、嘔吐などの症状を伴います。このめまいは中枢性あるいは末梢性の前庭障害にさいしてみられるもので、多くは耳からのめまいです。
 「目の前が暗くなる」失神型のめまいは、脳の中の血液の流れの減少がその原因と考えられます。それをひきおこす病気としては、不整脈、低血圧症、血管異常などの循環器の病気や、貧血、多血症などの血液の病気、低血糖などの脳代謝障害などがあげられます。
 「よろける」、「フラフラする」といった平衡障害型のめまいは、小脳の障害、脳梗塞、アルツハイマー病、脳腫瘍などでみられます。
 「頭がボーッとしてはっきりしない」という漠然としためまいは、過呼吸症候群や、神経症、糖尿病、及び老年者で起こることがあります。
 その他何らかの薬をのまれている方は、副作用による「めまい」もありますので、かかりつけの医師によくご相談ください。

(2011年放送)