歯科/乳児(三歳未満)の口腔ケア

乳児(三歳未満)の口腔ケア

 小さなお子さんで、歯みがきの習慣がない場合、歯みがきをとてもいやがるものです。「いやがるから歯みがきをやらない」では、むし歯をたくさん作ってしまいます。そこで1歳過ぎから保護者の方が毎日2~5回、正確に歯みがきをすることを習慣づけるのがむし歯を作らないための早道です。
歯みがきの仕方が悪いと、痛いばかりか歯ぐきも傷つけてしまう場合もあります。歯ぐきがはれていると正しい歯みがきでも血が出る場合もあります。この場合も毎日2~5回、正確に歯みがきをすることによって歯ぐきは引き締まり、出血しなくなります。そのためにも小児歯科を受診し、正しい歯みがきの仕方を指導してもらってください。
歯みがきの体勢は寝かせみがきが基本です。立たせたまま前からみがいては奥歯や歯の裏をみがくことができません。歯みがき剤は使用せず、水だけでみがいてください。1日1回、できれば寝る前にフッ素を利用することもむし歯予防の早道です。小さなお子さんに安全に使用できるものに「レノビーゴ」というフッ素入りの商品などがあります。
小さなお子さんには歯ブラシを持たせる必要はありません。最初からお母さんが歯みがきをすることによって時間を短縮することができ、歯みがきの回数を増やすことができます。親子のストレスの軽減にもなります。「魔の2歳児」と呼ばれる第1次反抗期でも習慣を付けることで乗り越えることができます。習慣が付いたお子さんでは、機嫌が悪く泣いていても歯みがきの体勢になると口だけは開けてくれるようになります。
(2010年放送)