皮膚科/治りにくいじんましん

治りにくいじんましん

 じんましんは薬や食べ物のアレルギー、と思われがちですが、ほとんどは「特発性」と呼ばれる、特別な原因がないじんましんです。
じんましんの痒い発疹は体のあちこちに出て、時間が経つと完全に消えてしまいます。そのうちまた痒みや発疹が出ては消え、を繰り返すうち次第に出方が減ります。大抵1、2週で出なくなりますが、出ては消えが毎日、1カ月以上も続くことが決して珍しくありません。その場合は慢性じんましんと診断されます。
慢性じんましんは原因がわからないうえ、症状にも個人差が非常に大きいので、誰もがすぐ治るという治療はまだありません。そこで皮膚科の専門医により、なるべく判りやすいように、治療ガイドラインが作られました。
まず、ひどくなる原因を避けましょう。過労や睡眠不足、かぜなどの感染症、アルコールには注意してください。痛み止めを飲んだり、強くこすったりしてひどくなる場合もあります。
慢性じんましんも1、2年のうちに治るか、症状が軽くなります。その間の痒みや発疹を抑えるのに、抗ヒスタミン剤という飲み薬が役立ちます。服用をやめると元に戻るので、痒みで困らない程度に続けた方が良いでしょう。
抗ヒスタミン剤にはたくさんの種類があり、それぞれに特徴があります。車の運転には眠気のないもの、急に痒くなる時は素早く効くもの、という使い分けも大切です。痒みが治まらない方や薬が合わない方、顔が腫れる、発疹がしばらく続いてあざになる、という方はぜひ専門医に相談してください。
(2010年放送)