泌尿器科/腎臓がん

腎臓がん

 腎臓は、尿を作る尿細管が集まった実質といわれる部分と、作られた尿を集める腎盂という部分からできています。通常腎臓がんとは、腎臓の実質にできるがんを指します。腎臓がんは40歳から60歳に多く、男女の比率は3対1と男性が多くなっています。他の多くのがんと同じように、腎臓がんも早期には無症状です。がんが大きくなると血尿や腹痛、わき腹のしこりなどが症状として現れます。
腎臓がんの診断には、超音波検査とCT検査が役に立ちます。特に超音波検査は痛みのない検査で、健診などでも行われ、腎臓がんの早期発見に大変役だっています。またCT検査は腎臓の状態やがんの部位や大きさ、リンパ節や肺への転移を判断できるため、腎臓がんの診断には欠かせない検査です。
腎臓がんの治療の中心は手術療法です。4㎝以下の腎臓がんには腎部分切除術が行われます。腎部分切除術とは、がんの部分だけを摘出して正常の腎臓を残し、腎機能が正常に保たれる手術です。4㎝以上の腎臓がんに対しては腎全摘術が選択されます。最近では腹腔鏡を用い、小さな傷で手術ができるようになりました。
転移のある腎臓がんには、腎全摘術の後にインターフェロンという免疫物質による免疫治療が行われます。また最近では分子標的薬と呼ばれる新しい薬が発売され、有効例も報告されています。
腎臓がんは早期発見が重要です。健診などを積極的に受け、もしも発見されたら泌尿器科専門医による適切な治療を受けましょう。
(2010年放送)