産後うつ
産後の精神障害はマタニティブルーズ、産後うつ病、産後精神病に分けられ、そのうち産後うつ病は出産した方の1割弱に起こるといわれています。マタニティブルーズは産後3~10日頃に発症し、一時的なもので短期間に改善し、薬物治療はあまり行なわれません。それに対し、産後うつ病は産後1~2カ月ころに起こることが多く、産婦人科には普通、通わなくなる頃のため、発見が遅くなりがちです。また、通常のうつ病より長引きやすく、育児に支障がでることが多いものです。食欲がない、涙もろい、夜眠れない、やる気が出ないといった軽症のものから、自殺を図ったり、赤ちゃんに危害を加えるといった重症なものまであり、入院が必要になることもあります。
正確な診断には精神科医の面接が必要ですが、産婦人科医や助産師、臨床心理士でもそれが可能な場合があります。産後うつ病は、発病した女性の問題だけではありません。生まれた赤ちゃんに対して愛着が持てず、児童虐待につながることがあります。さらには赤ちゃんの成長においての発達に影響することもわかっており、心理療法、薬物療法、子育て支援を含めた社会的サポートが必要になります。
大事なのは、1人で悩まず相談できる状況を作ることです。周りから見て何かおかしいと感じたり、産後のお母さんの様子が変だったら、医師、保健師、助産師などにまず相談をしてみてください。相談することがお母さんと赤ちゃんを救う第一歩です。
(2010年放送)
正確な診断には精神科医の面接が必要ですが、産婦人科医や助産師、臨床心理士でもそれが可能な場合があります。産後うつ病は、発病した女性の問題だけではありません。生まれた赤ちゃんに対して愛着が持てず、児童虐待につながることがあります。さらには赤ちゃんの成長においての発達に影響することもわかっており、心理療法、薬物療法、子育て支援を含めた社会的サポートが必要になります。
大事なのは、1人で悩まず相談できる状況を作ることです。周りから見て何かおかしいと感じたり、産後のお母さんの様子が変だったら、医師、保健師、助産師などにまず相談をしてみてください。相談することがお母さんと赤ちゃんを救う第一歩です。
(2010年放送)