膝の人工関節
膝の関節を覆っている軟骨が、何らかの原因で削り取られ、骨がむき出しになってしまうと、膝の動きが悪くなり、痛みのため歩くことが苦痛になってゆきます。このような場合に、膝に人工関節を入れる手術が行われます。現在(2010年)、日本で行われている膝の人工関節は、年間4万件以上と言われ、高齢化社会を迎え、今後さらに増えてくるものと考えられています。
膝を人工関節に置き換えることで、変形が矯正され、痛みが軽くなり、今まで痛くて出来なかった事がいろいろとできるようになります。ただし、人工関節には様々な問題点や特徴がありますので、手術前に、よく理解しておく必要があります。手術では、関節の表面を1㎝ほど切り取り、金属で置き換えます。そのため、500ml前後の出血が予想され、大部分の方が輸血を必要とします。合併症としては、バイ菌がついて化膿する細菌感染や、脚の血管の中で血液が固まる血栓症が挙げられます。最悪の場合、これらの病気では死に至ることがあります。また人工関節がゆるんで、再度入れ替えの手術が必要となる場合があります。膝が十分曲がっていた方では、逆に曲がりが悪くなることがあります。
退院後も定期的に診察を受けていただくことが大切ですので、十分に考慮した上で、人工関節を専門に行っている医療機関で手術を受けることが望ましいでしょう。
(2010年放送)
膝を人工関節に置き換えることで、変形が矯正され、痛みが軽くなり、今まで痛くて出来なかった事がいろいろとできるようになります。ただし、人工関節には様々な問題点や特徴がありますので、手術前に、よく理解しておく必要があります。手術では、関節の表面を1㎝ほど切り取り、金属で置き換えます。そのため、500ml前後の出血が予想され、大部分の方が輸血を必要とします。合併症としては、バイ菌がついて化膿する細菌感染や、脚の血管の中で血液が固まる血栓症が挙げられます。最悪の場合、これらの病気では死に至ることがあります。また人工関節がゆるんで、再度入れ替えの手術が必要となる場合があります。膝が十分曲がっていた方では、逆に曲がりが悪くなることがあります。
退院後も定期的に診察を受けていただくことが大切ですので、十分に考慮した上で、人工関節を専門に行っている医療機関で手術を受けることが望ましいでしょう。
(2010年放送)