整形外科/ブロック注射

ブロック注射

 ブロック注射とは、痛みを伝える神経の近くに局所麻酔薬等を注射して、痛みが脳に伝わることを遮断する方法をいいます。ブロック注射をすると、原因となる痛みがあるにもかかわらず、痛みの情報を脳が受け取ることが出来ないため、痛みがないと感じてしまうのです。
ブロック注射では、作用が一時的な局所麻酔薬と、比較的長期間効果があるアルコールなどの神経破壊薬が主に使用されます。ブロック注射の効果は、痛みの原因・遮断する神経・使われる薬によって異なりますが、一般的に薬の作用時間が過ぎてもさらに長く持続することが知られています。
痛みが脳に伝わると、交感神経が緊張し血管が収縮するため、局所での血流が悪くなります。その結果筋肉が固くなり、さらに血流を妨げ、そのため痛み物質を発生し、痛みが段々と強く自覚されるようになります。これが「痛みの悪循環」と言われる概念です。ブロック注射は、痛みがひどくなったり慢性化に関係している「痛みの悪循環」を断つことにより、血流を改善し、固くなった筋肉を柔らかくするため、長い鎮痛効果が期待出来るのです。
注射と聞くと敬遠される方も少なくないと思いますが、注射針が入る時の痛みや薬による副作用が起きにくいように工夫されていますので、痛みの原因がなくなった後も続く慢性の痛み、持病となった頭痛・肩こり・腰痛などに悩まされている方は、このブロック注射を一度試してみてはいかがでしょうか。
(2010年放送)