精神科/介護疲れによるうつ病

介護疲れによるうつ病

 病気や障害を持つ人を介護すると、精神的に大きな負担がかかります。介護者は様々なストレスを受け、介護が長期化するとうつ病になる方もいます。うつ病とは、憂うつな気分の状態が2週間以上続いた場合に診断されます。うつ病になると次に挙げるような症状が見られます。気分のおちこみ、何となく悲しい・寂しい、興味や関心が少なくなる、眠れない、食欲がない、疲れやすい、身体がだるい等です。これらの症状が見られたら、かかりつけ医や専門医に相談してください。
次に、介護者が心の健康を維持するために心掛けるべき点について説明します。
①介護される人の言うこと、なすことを病気や障害によるものとして受け入れる。
②あきらめや割り切りが肝心。
③感情的に巻き込まれないよう冷静に対応する。
④病気や障害について勉強して工夫する。
⑤介護者同士の仲間を作る。
⑥介護保険サービスを利用して、自分が介護から離れる時間を作る。
⑦自分の生きがいを大切にして、仕事や趣味を中断しないようにすることです。
そして困った時は、かかりつけ医、保健師、介護支援専門員などに相談してください。窓口は、地域包括支援センター、居宅介護支援事業所、役場の窓口等があります。
(2010年放送)