愛着障害
「愛着」とは赤ん坊が生まれつき持ち合わせている「母性愛を求める行動」のことです。それは、その後の環境の中で引き出され、育てられていきます。ある程度充分な愛着があれば、子どもは自分を護ってくれる人を基本的に信頼して依存することが出来るようになります。その結果、自分に対する自信をつけ、それを原動力として自分を育てていくことができるのです。しかし、愛着がうまく与えられないときは、自分を護ってくれる存在を感じられず、常に自分を自分で護るために極度の緊張状態となるのです。そのため、周囲に対しいつも注意を向けなければならず、ちょっとしたことで興奮しやすくなってしまいます。それが、親子関係をさらに悪くしてしまう可能性があります。このような特徴を持った子どもの症状を「愛着障害」と呼んでいます。
原因としては、近頃盛んに報道されている「児童虐待」や「親の養育放棄としての子どもに対する無視」が考えられます。また、この子ども達は、周囲の人との感情的交流がうまく出来ず、本来の安定した1対1の関係を取れないこともあります。
このような愛着の障害が解決されずに大人になっていくと、対人関係が不安定となり、長期的な精神的危機が生じます。したがって、早期発見し、「安全で安定した環境を提供してあげること」が重要なポイントとなります。専門的対応が必要なケースが多く、児童相談所や精神科、小児科の医師との相談をおすすめします。
(2010年放送)
原因としては、近頃盛んに報道されている「児童虐待」や「親の養育放棄としての子どもに対する無視」が考えられます。また、この子ども達は、周囲の人との感情的交流がうまく出来ず、本来の安定した1対1の関係を取れないこともあります。
このような愛着の障害が解決されずに大人になっていくと、対人関係が不安定となり、長期的な精神的危機が生じます。したがって、早期発見し、「安全で安定した環境を提供してあげること」が重要なポイントとなります。専門的対応が必要なケースが多く、児童相談所や精神科、小児科の医師との相談をおすすめします。
(2010年放送)