中高年の精神障害
中高年に多い精神障害としては、うつ・妄想・心気症・アルコール依存症・認知症などがあります。中年の場合、仕事や家族のことで様々な責任や精神的負担が増えます。その結果、心身の疲労が重なって、うつ状態になることがあります。また、退職に伴う生活の変化や目標を喪失することで、うつになる場合があります。がむしゃらに頑張った後の無気力は、燃え尽き症候群とも呼ばれます。主婦が子育てを終えて自分の役割を失くした結果の虚無感・無気力は、鳥の巣が空になった状態なので「空の巣症候群」ともいわれています。このような心の危機に直面した時に飲酒で紛らわす習慣が高じて、アルコール依存症になりやすいのもこの時期です。この他に最近では、買物やギャンブルへの依存も多く見られます。
高齢者では家族の変化、健康に対する不安、経済的な変化、生きがいの喪失など、心理的社会的な問題から、不安・うつ・妄想などの症状が現れます。また、体の些細な症状への拘りが、精神的な不安定をもたらす心気症も、この時期に多いようです。
さらに、アルツハイマー病をはじめ様々な認知症は高齢者にとって最も重要な問題です。睡眠・食事・脱水・便秘などの体の状態や生活習慣のちょっとした不具合が精神状態にも影響します。視力や聴力や運動機能の低下なども、精神状態に悪影響を及ぼしやすいため、高齢者と接する家族や介護者の方は、以上のような日常生活のちょっとした変化にも十分な注意が必要です。
(2010年放送)
高齢者では家族の変化、健康に対する不安、経済的な変化、生きがいの喪失など、心理的社会的な問題から、不安・うつ・妄想などの症状が現れます。また、体の些細な症状への拘りが、精神的な不安定をもたらす心気症も、この時期に多いようです。
さらに、アルツハイマー病をはじめ様々な認知症は高齢者にとって最も重要な問題です。睡眠・食事・脱水・便秘などの体の状態や生活習慣のちょっとした不具合が精神状態にも影響します。視力や聴力や運動機能の低下なども、精神状態に悪影響を及ぼしやすいため、高齢者と接する家族や介護者の方は、以上のような日常生活のちょっとした変化にも十分な注意が必要です。
(2010年放送)