RSウイルス
RSウイルスは10月くらいから春にかけて小さい子どもたちの呼吸器系に感染するウイルスです。適切な通院治療を受けても肺炎などになり、入院治療を必要とする子どもたちが毎年2万から3万人います。
RSウイルスは1歳までに半数以上が感染します。そして2歳までにほぼ全ての子どもが1回は感染し、その後何回も感染します。多くの子どもは鼻かぜの症状で治まりますが、初回感染の小さい赤ちゃんほどひどくなりやすく、ウイルスが気管に入りこみ、細気管支炎や肺炎になってしまう子どもが3割くらいいます。細気管支炎とは気管が枝分かれして一番細くなったところにウイルスが悪さをして喘息の様なぜいぜい、ひどい咳、呼吸困難になってしまう状態です。流行期に症状があれば早めの受診が必要です。39℃の高熱が続くこともあり、また中耳炎をおこすこともあります。
RSウイルスを直接抑える薬はありません。咳や鼻水をおさえる薬を飲んだり、痰が詰まらないように吸入などをしながら回復を待ちます。赤ちゃんがミルクを飲めなくなったり、ぜいぜいがひどくなり酸素が必要になれば入院治療が必要です。
赤ちゃんがお母さんのおなかの中でもらった免疫では、RSウイルス感染は防げません。咳やくしゃみ、また鼻水のついた手やおもちゃなどからうつりますので、手をよく洗ったり、口に入れるものををきれいにしておくことも重要です。消毒薬には弱いのでミルトンや通常のアルコールなどが有効です。潜伏期は2~8日で、治ってからも1~3週間は感染力があります。ワクチンの開発は長く続けられていますが、まだ実用化に至っていません。
(2010年放送)
RSウイルスは1歳までに半数以上が感染します。そして2歳までにほぼ全ての子どもが1回は感染し、その後何回も感染します。多くの子どもは鼻かぜの症状で治まりますが、初回感染の小さい赤ちゃんほどひどくなりやすく、ウイルスが気管に入りこみ、細気管支炎や肺炎になってしまう子どもが3割くらいいます。細気管支炎とは気管が枝分かれして一番細くなったところにウイルスが悪さをして喘息の様なぜいぜい、ひどい咳、呼吸困難になってしまう状態です。流行期に症状があれば早めの受診が必要です。39℃の高熱が続くこともあり、また中耳炎をおこすこともあります。
RSウイルスを直接抑える薬はありません。咳や鼻水をおさえる薬を飲んだり、痰が詰まらないように吸入などをしながら回復を待ちます。赤ちゃんがミルクを飲めなくなったり、ぜいぜいがひどくなり酸素が必要になれば入院治療が必要です。
赤ちゃんがお母さんのおなかの中でもらった免疫では、RSウイルス感染は防げません。咳やくしゃみ、また鼻水のついた手やおもちゃなどからうつりますので、手をよく洗ったり、口に入れるものををきれいにしておくことも重要です。消毒薬には弱いのでミルトンや通常のアルコールなどが有効です。潜伏期は2~8日で、治ってからも1~3週間は感染力があります。ワクチンの開発は長く続けられていますが、まだ実用化に至っていません。
(2010年放送)