小児科/乳児ぜんそく

乳児ぜんそく

 子どもが気管支ぜんそくになる年齢のピークは1歳から2歳までが多く、約60%が2歳までに発症しています。そこで2歳未満の子どものぜんそくを乳児ぜんそくと呼んで、この時期の治療がぜんそくの、その後の重症度を決めると言われています。
もともと乳幼児は、年長児に比べて空気が通る気管支が細いために、気管支が狭くなると急激に呼吸が苦しくなりやすくなっています。さらに、そのような呼吸困難を訴えることができないので、家族がその症状に気づくのが遅れることがあります。咳が激しくてゼーゼーいって咳のために吐いたり、食欲もなく、なかなか眠れない時には早く医療機関を受診した方がいいでしょう。そして、症状が軽くなったからといって、すぐに治療をやめないで、気管支が正常になるまでは治療を続けることが大切です。症状を繰り返すと、気管支が正常に戻らないだけでなく、さらに気管支が過敏になって、喘息発作を繰り返して重症になっていきます。
乳児ぜんそくの予防的治療には、掃除などの家庭環境整備と、飲む薬、胸に貼るテープの薬、吸入薬などの治療薬があります。これらをうまく組み合わせることによって乳児ぜんそくはかなりコントロールできるようになりました。
このように乳児ぜんそくの早い時期に適切な診断を行い、治療・管理することが子どものぜんそくの重症化を防ぐと言われていますので、ぜんそくのようだと思われたら、早く小児科医の診察を受けるようにしてください。
(2010年放送)