慢性の心房細動の治療
心房細動とは心房の電気信号が乱れて脈が速くなる不整脈です。脈を触るとまったく不規則でバラバラな脈が打っています。脈が無駄に速く打つことによって心臓が疲れ、息切れ、動悸、むくみが出たり、心房にできた血の塊である血栓(けっせん)がはがれて脳、腹部の血管に詰まり突発的に起こる言語障害、片麻痺、腹痛などが主な症状です。
治療法は、「リズム調節」といわれる、脈を正常で規則的な状態にもどす方法と、「心拍調節」といわれる、脈は不規則な細動のままで心拍数を調節する方法の2つに大きく分けられます。リズム調節は薬で正常な脈に戻す場合と、カテーテルアブレーションといって股の血管から心臓に細い管(くだ)を入れて心臓の筋肉の一部を熱で傷害し原因を根本的に治す新しい方法があります。
心拍調節は薬で頻脈を抑えて心不全を予防しながら、同時に血液が固まるのを防ぐワーファリンという薬で血栓症を起こさないようにします。ワーファリンの服用は定期的に血液検査をして飲む量の調節が必要ですし、消化器の検査や手術のときなどはしばらく薬を休むことが必要です。また勝手に服薬を中断すると血栓をつくりやすくなることもあります。
若い人で運動量の多い人などはカテーテルアブレーションも考慮してよいと思います。かかりつけの医師とよく相談して正しい治療法の選択をしてください。
(2010年放送)
治療法は、「リズム調節」といわれる、脈を正常で規則的な状態にもどす方法と、「心拍調節」といわれる、脈は不規則な細動のままで心拍数を調節する方法の2つに大きく分けられます。リズム調節は薬で正常な脈に戻す場合と、カテーテルアブレーションといって股の血管から心臓に細い管(くだ)を入れて心臓の筋肉の一部を熱で傷害し原因を根本的に治す新しい方法があります。
心拍調節は薬で頻脈を抑えて心不全を予防しながら、同時に血液が固まるのを防ぐワーファリンという薬で血栓症を起こさないようにします。ワーファリンの服用は定期的に血液検査をして飲む量の調節が必要ですし、消化器の検査や手術のときなどはしばらく薬を休むことが必要です。また勝手に服薬を中断すると血栓をつくりやすくなることもあります。
若い人で運動量の多い人などはカテーテルアブレーションも考慮してよいと思います。かかりつけの医師とよく相談して正しい治療法の選択をしてください。
(2010年放送)