第29回日常診療経験交流会シンポジウム「ノウハウ感染症対策」(申込締切5月27日)

いつ:
2021年6月4日 @ 19:30 – 21:00
2021-06-04T19:30:00+09:00
2021-06-04T21:00:00+09:00

と き 6月4日(金)19:30~21:00
参加方法 オンライン(Zoom)でのライブ配信
申込締切 5月27日(木)厳守
参加費  無 料
医療安全管理対策講習会
日医生涯教育講座 CC8:感染対策 1.5単位
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〈シンポジスト〉
泉川 公一 先生(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科感染免疫学講座臨床感染症学分野教授・長崎大学病院感染制御センターセンター長)
 演題:感染症対策の基本 ~標準予防策からCOVID-19まで~
(講演要旨)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックは、これまでの生活様式を大きく変えた。医療機関や高齢者・介護・福祉施設で行われていた感染対策が、市民権をえて、いまや普通の方が手指衛生、マスク着用、咳エチケットなどを励行している。COVID-19の感染対策は標準予防策に、経路別予防策として原則として接触、飛沫感染対策を追加して行うことが求められる。それでは、標準予防策は?と聞かれて、正確に答え、実践できる医療従事者は限られているのが現状である。本シンポジウムでは、今一度、基本に立ち返り、感染症対策の基本について紹介したい。皆様のこれからの日常生活も含めて感染対策のお役に立てば幸いである。

林田 久美 氏(済生会長崎病院感染対策室看護師)
 演題:手指衛生の基礎知識
(講演要旨)
 昨年からの新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、私たちの生活は一変しました。感染対策への意識も一層高まり、特に「標準予防策」の大切さが見直されました。
 なかでも「手指衛生」は有効な手段の一つとして知られており、医療の現場だけではなく生活の場においても手洗いが行われるようになりました。今では多くの施設で手指衛生剤による消毒が取り入れられています。
 今回は、①手指衛生の基礎知識、②石鹸と手指消毒剤の違い、③手指衛生の方法、④ハンドケアについて、という内容で説明させていただきます。また、昨年からの当院における新型コロナウイルス感染症への対応も少しですがお話しようと思います。

里 美香 氏(長崎大学病院歯科 歯科衛生士)
 演題:歯科診療における感染対策~器材の消毒・洗浄・滅菌、器材の取り扱いについて~
(講演要旨)
歯科診療室においては、唾液・血液等の体液に直接触れる機会が多く、使用する回転切削器具によりエアロゾルが発生します。対策として、標準予防策の徹底、洗浄・滅菌処理の徹底、ディスポーザブル器機の使用が挙げられます。また、診療エリアの環境整備、始業時のフラッシングも必要です。
器材洗浄・滅菌室においては、スポルディング分類に準じて適切な処理方法を選択することが必要です。また、針やメスに限らず鋭利な器具や細かい器具が多いため、片付け、洗浄過程でも注意が必要です。
シンポジウムでは、これらの内容についてお話したいと考えています。